深山工房の家具の保守について
改訂2010.11.15

  深山工房の家具は、ほとんどが無垢の材料を使い、天然の植物油で仕上げています(オイルフィニッシュ)。長く美しく使い続けていただくための留意点をまとめてみました。

家具の設置
 家具の材料は長期の天然乾燥や人工乾燥を行い、十分に乾燥したものを使っていますが、 無垢の木は、合板や集成材に比べ、湿度の変化で収縮や反り、曲がりなどの変形をし易いものです。
 生活が便利になり、エアコンや暖房が完備することで、部屋が極度の乾燥状態になりやすくなっています。 極度の乾燥は人の体にも良くありませんが,無垢の木にも過酷な条件になり、変形や割れの原因になります。 適当な湿度を保つことが必用です。
 また、直射日光やストーブ、床暖房などの熱は部分的に極度の乾燥状態を生み、変形や割れの原因になります。 また、光は木の表面の変色の原因になります。日常の手入れをすることによって、色合いの変化もまた魅力的なものになりますが、 日焼け、色あせを防ぎ、初期の状態を保つためには、極力光を避けることが必要です。

日常のお手入れ
  塗装はほとんどの場合、自然の木肌を活かすよう、亜麻仁油をベースにした国産の植物オイル塗料(玄々化学のリグナFなど)で仕上げてあります。
テーブルや椅子など毎日使われるものは、日常は乾いた布か水(ぬるま湯)を固く絞った布巾などで拭いてください。 コップの水滴や調味料などをこぼしたときは、シミになることがありますので早めにお拭き取り下さい。
 水拭きをくり返しますと次第にツヤがなくなってきますので、年に1〜2回程度、オイルを塗り重ねていきますと、 ツヤが増し味わい深くなります。  オイルは市販の植物性オイル塗料をご使用下さい。入手が困難な場合は深山工房で使用のオイルを実費販売致します。
お好みによって、蜜蝋ベースの市販のワックスを塗ることもできます。オイルだけの場合よりもツヤとしっとり感が出ます。ただ、テーブルなどの場合、水分によって白濁する場合があります。
普段からオカラや米糠、砕いたクルミなどを包んだ布で拭いていると、油分が補給され、いつまでも美しい肌を保ちます。拭きあげるほどに輝きを増してきます。
 箸や箸箱、食器などの場合は、口にしても安心な植物油100%のエゴマ油の塗料(太田油脂の「匠の塗油」)を使っています。乾燥に若干時間がかかりますが、お手入れは、同じように行います。
 テーブルや食器などの場合は、玄々化学の「G-NATURE BIO」を使うことがあります。植物精油(ヒノキチオール)ベースで耐水性の高い自然系塗料です。メンテナンスは塗料が異なる以外は植物油と大きな違いはありません。

  水回りの器具の場合やお客様のご要望などでウレタン塗装で仕上げる場合があります。 この場合は水がついたら拭き取る程度で、特別なメンテナンスは必要ありませんが、表面に皮膜を作っているため、 皮膜がはがれた場合は全面研磨または削った後塗装し直す必要があります。

オイル塗装手順
1 家具の汚れを水拭き等で落とします。
拭き取れない汚れはサンドペーパー(180〜400番)を木目に沿って研摩します。一部分だけサンドペーパーをかけますと、その部分だけ色が変わりますので、全体にも軽くサンドペーパーをあててください。
2 研摩粉、ホコリ、油分等をきれいに拭き取ります。
3 オイルをよくかき混ぜます。
4 布にオイルをしみ込ませ、均一に薄く塗り広げます。
5 塗装して充分浸みこんだら(気温やオイルなどで変化しますが、数分程度)、浸透しなくなったオイルを柔らかい布で木目方向に拭き取ります。乾き過ぎると拭き取るのが重くなって難しくなります。
6 できるだけホコリがつかないようにして約12時間放置します。
塗料や湿度、温度によって変わりますが、完全乾燥には2〜7日必要です。
7 もっとツヤをだしたいときは、3〜6を繰り返します。
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